ゾイドジェネシス「決戦」

 ラ・カンは死亡でしょう。
 ルージ君は相変わらず健気です。若すぎるし、どちらかといえば穏やかでカリスマ性にかける指揮官を不安に思う兵のため、自分を強く見せようとするルージ君。それを昔からの仲間が支える。この辺ちょっと時間が足りないかな。医療設備が整っていることの説明やグイが飛んでこないことの説明などひとつひとつ隙のない脚本で楽しませてくれるゾイジェネ。前回もすごくよかったけど今回も堅実です。「おじ様と思って最後まで守り抜くわ。」byレ・ミィ
 個人的な好みから言えば、ジーン一人を悪者にするのではなくて、彼には彼なりの正義があった(ただ、方法が間違っていた)という設定のほうが嬉しいのですが、本質的にお子様向けなので仕方ありません。勧善懲悪にもって行くのが正しいのでしょう。元々ソラノヒトであるジーンにとって、地上は科学的にはるかに遅れているし、ソラシティは平和ボケしている。自分が神として君臨するという野望は、実現可能な夢だったのでしょう。彼も、ボラー司令のような有能で実直な人物を各地の司令として配備し、有能だがちょっとブッ飛んでるゲオルグフェルミ・ソウタ・ザイリンなどを直属にするなど人員配備にかけてはなかなか見るべきところがあったのですが、バイオティラノを得、ソラシティを落として油断がでてきたようです。