ソルティレイ

 Gyaoで視聴。前半ところどころ見逃しているせいか、謎が少し残っているが、最終話見終わった感想はとても良かった。思い出しても涙が出てくる。何人かが鉄腕アトムに言及しているが、私も最終話で、ああ、アトムだ、と思った。
 スタッフの年齢はわからないが、絶対スタッフの中に幼い頃、人類を救うために一人太陽に向かっていったアトムの姿に号泣した人がいたに違いない。きっと悲劇のヒーローじゃない、助かったアトムを描きたくて、ソルティレイを作ったのじゃないだろうか。勿論、それ以外にもいろいろお話としてはあったんだけど。
 だから、第2のさらに数年後のエピローグは蛇足では?という感想もあったが、私としては、絶対必要な部分であったと思う。いつまでも待ってるだけでなく、迎えに行ったというのが良かったし、ラリーさんも助かってたし、オリジナルのコンピュータが3台ともダメになって、一般人のロイやユートが宇宙に行けるようになるのに何年も掛かったというのもそれほど無理がないように思える。ハッピーエンドが嬉しいじゃないですか。
 それに、実の親とも言うべき天馬博士に見捨てられ、お茶の水博士に助けられ、ロボットの家族を作ってもらったアトムに対して、(アトムと天馬博士が結局どうなったかは覚えていないが)、 ソルティは一度はロイに「機械人形」と切り捨てられながら、最後には「娘」だと、なりふり構わず「行くな」と言うほどに愛する「娘」になった。そこにも、実は天馬博士にこそ愛されたかったアトムへの思いが隠されているような気がするのは考えすぎだろうか?どうでもいいけど、アシュレイの本名ロックも、手塚作品にはおなじみの名前だし。
 とにかく、視てよかったと思う作品でした。
 謎だった点がいくつか。見てないところが数話あるので、説明されているかもしれないが、
  1.ジョセフはなぜ長生きなの?人間?
  2.ソルティはなぜ記憶を失ったの? 第1話を見直したけど、最初、RUCに侵入しようとしてプロシード達に    追いかけられているところではまだ記憶を失っていないように見えるのに、空を飛んでいる途中で急におか    しくなった気がする。
  3.ロイに懐いたのは、記憶を失ったときに、一番最初に親切にしてくれた人だから、でいいのかな?
  4.アシュレイはプロシードたちを抹殺する必要があったのだろうか?秘密の保持のため?
  5.エウノミアかエイレネのどちらか忘れたけど、人が空に行こうとするのを邪魔したのは何故だっけ?
  このスタッフなら、設定としてはちゃんとあるはずだけど、見逃したかなあ?それとも理解力不足?